外科的矯正治療に対するアプローチの変遷
- Zerobase Bioprogressive Philosophy による 矯正単独治療の可能性 -
2026年4 月1 日(水)動画公開 ~ 4 月3 0 日(木)動画公開終了(オンデマンド配信)
期間中に質疑応答を公開予定 質問締め切り:4月13日(月)
外科的矯正治療は、骨格的不調和を伴う不正咬合に対し単に顔面審美の向上を改善するだけでなく、歯列と顎骨の形態を改善することで咬合機能の再建を行います。ただ、このような不正咬合に対するゴール設定は治療のDX化、口腔外科医、矯正歯科医のテクニックの進歩などにより診断および治療は変化し様々であるように思います。
今回のワンデーセミナーでは、外科的矯正治療の変遷と現状、矯正単独治療の限界について先生方のアプローチについてご講演いただき、さらに骨格性不正咬合に対する知識をアップデートできる機会にしたいと思っております。多くの方々のご参加をお待ちしております。
顎変形症の診断・治療の進歩とデジタル化について 〜過去から未来へ〜
講師

高木 多加志 先生
東京歯科大学千葉歯科医療センター臨床教授
略歴
1980年3月 東京歯科大学卒業
1980年4月 東京歯科大学口腔外科学第一講座 特別研究生
1986年9月 東京歯科大学大学院歯学研究科(口腔外科学)学位授与
1986年10月 東京歯科大学口腔外科学第一講座 助手
1990年9月 日本口腔外科学会認定医
1990年11月 東京歯科大学口腔外科学第一講座 講師
1994年7月 日本口腔外科学会 指導医
1999年9月 John Hopkins University, Johns Hopkins Hospital Division of Plastic, Reconstructive and Maxillofacial Surgery, Orthopedic Surgery, Biomechanics Research Laboratory留学
2004年6月 東京歯科大学口腔外科学講座 助教授(2007.5 口腔顎顔面外科学講座 准教授)
2011年10月 東京歯科大学・病院教授
2016年4月 日本口腔外科学会 指導医(終身)
2020年3月 東京歯科大学 定年退職
2020年4月 東京歯科大学・客員教授 市川総合病院・千葉歯科医療センター勤務
2025年3月 東京歯科大学 退職
2025年4月 東京歯科大学千葉歯科医療センター・臨床教授
勤務先
2005年5月〜 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院(非常勤)
2017年12月〜 独立行政法人 国立病院機構 高崎総合医療センター(非常勤)
2018年4月〜 医療法人社団 創進会 みつわ台総合病院(非常勤)
2019年1月〜 帝京大学ちば総合医療センター(非常勤)
2019年3月〜 国保連合会 横浜南共済病院(非常勤)
2019年8月〜 独立行政法人 国立病院機構 栃木医療センター(非常勤)
2020年6月〜 国際医療福祉大学成田病院(非常勤)
2023年7月〜 独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター(非常勤)
2024年7月〜 医療法人社団 常仁会 牛久愛和総合病院(非常勤)
2025年1月〜 独立行政法人 地域医療機能推進機構 船橋中央病院(非常勤)
抄録
顎変形症の手術は、東京歯科大学の歴史が日本の歴史であるとも言っても過言ではない。外科的矯正治療は、演者が1980年に東京歯科大学口腔外科(水道橋)に入局した年には、すでに諸先輩方の努力で口腔外科と矯正歯科のチーム医療の始まりを見せていた。当時は、矯正治療が自費ということもあって、保険適応の手術後に噛めなかったら矯正治療を自費で行うという症例も多く、歯科矯正用アンカーインプラントはなかったがSurgery Firstであった。また、顎矯正手術は麻酔や手術の技術や周術期管理の問題から、当時は上顎・下顎の手術を2回に分けて行うという時代でもあった。さらに、骨接合は上顎ワイヤー4箇所、下顎は囲繞結紮という時代で2ヶ月もの入院・顎間固定が必要であった。その後、上下顎同時移動術が行われるようになってからは、患者が手術室から出てくる時には顎間固定がされていたため、術後2日は挿管チューブが挿入されたままで、担当医は24時間体制、夜通し管理するという働き方改革などという言葉もなかった。
演者が大学院を卒業して有給助手となる5〜6年間における顎矯正手術の発達や進歩は著しく、臨床を重んじていた東京歯科大学口腔外科だからこそ、多くの高名な顎矯正手術の諸先輩型からの指導が得られ、現在に至ったのは幸運であったと思う。
そのような時に、歯科業界では欧米を含めてアナログの時代からデジタルの時代への移行が始まり、ことに補綴や矯正歯科においてもデジタルデンティストリーという分野へと診断・治療にも変化が生じてきた。しかし、日本においては保険診療を中心とした顎矯正手術の分野では、デジタル化の道は種々の理由から遠い道のりであった。演者は、口腔外科でいち早く口腔内スキャナを導入してCAD/CAMによるスプリントを設計してSTLの出力を行うソフトウエアや顎矯正手術のシミュレーションソフトウエアの開発を行なってきた。すなわち、顎矯正手術の診断と治療のデジタル化の研究と臨床応用を平行して進めると同時に、その治療の精度や予後を3次元的に確かめるといった時代でもあった。
しかし、開業矯正医との連携は個人情報保護の問題や巨大な患者のデジタルデータの管理と共有という問題もあって、解決しなくてならない問題も多かった。はからずも、新型ウイルス感染症(COVID19)の蔓延に助けられる形で、外出や直接接触を回避するために作成したクラウド型データ管理システムの導入によって、従来のアナログ資料をデジタル化して撤廃することで、より迅速に資料の共有が進むこととなり、多くの矯正歯科の先生の協力も得て、従来からの2次元の治療計画(セファログラム)や3次元シミュレーション(X線CT)なども相互に共有し、デジタルミーティングやリモートといった手段も使って、矯正歯科と口腔外科のコラボレーションがより密に出来るように移行してきたと思う。
アナログからデジタルへの移行期の時代に、演者が研究・治療など行ってきたことを含めて、今後の顎変形症治療の目指すものは何かについて話してみたいと思う。
骨格性不正咬合における矯正単独治療の限界を考える
ZBPによる診断・治療目標・治療メカニクスの選択の重要性
講師

田中 康照 先生
いけがみ矯正歯科クリニック 東京都
略歴
1992年3月 東京歯科大学卒業
1995年3月 東京歯科大学矯正学講座卒後研修課程修了
1995年4月 根津矯正歯科クリニック勤務
2003年2月 いけがみ矯正歯科クリニック開設(東京大田区)
抄録
骨格性の強い不正咬合症例では、外科手術を併用するかどうかの判断に迷うケースが少なくありません。また、明確な基準がないため、最終的には患者さんの希望が治療方針に大きく影響してしまうこともあります。そこで今回、いわゆる“ボーダーライン”と思われる症例を対象に、ゼロベース・バイオプログレッシブ法(ZBP)で診断し、矯正単独で治療を行った数名の先生に症例を発表していただきました。シンポジウム形式で治療の考え方や経過について意見交換を行い、特に気をつけたいポイントは図解を交えて共有しました。本企画が、外科手術との境界にある症例における判断材料となり、矯正単独での治療の枠を広げる一助となれば幸いです。
参加費(税込み)
BSC会員:12,000円
非会員:15,000円
大学院生・研修医:10,000円
スタッフ(ドクター以外)ただし勤務してい勤務している先生の参加が必要:6,000円
申込方法
3月31日(火)期日厳守 までに下記フォームより申し込み後、銀行口座に個人名でお振込みいただいて正式な申し込みとなります。
*お申込みを確認致しましたら返信メールをお送りします。万一1 週間以上経過しましても返信メールが届かない場合は、お手数おかけ致しますが事務局まで直接ご連絡いただきますようお願いいたします。
連絡先
ゆうちょ銀行 二〇八(読み ニゼロハチ)
普通 2607809 バイオプログレッシブスタディクラブ
連絡先
BSCワンデイセミナー事務局 惣卜友裕 E-mail : bsconedayseminar@gmail.com
過去のワンデーセミナー情報
| 子どもの睡眠時無呼吸 - 歯科医から見た問題点と対処法 - | 2025年 online開催 |
| アライナー矯正 - その適応症例は - | 2024年 online開催 |
| 診療効率化オペレーション - あなたの診療室でのルーティーンは? - | 2023年 online開催 |
| 続・矯正歯科専門医院承継とその実際 - 世代交代時に現れる問題点を考える - | 2022年 online開催 |
| 矯正歯科専門医院承継とその実際 - 世代交代時に現れる問題点を考える - | 2021年 online開催 |
| Zerobase Bioprogressive Philosophyによる臨床経験から見えてきたもの | 2019年3月3日(日) |
|---|---|
| Zerobase Bioprogressive Philosophy の理論から臨床 | 2018年3月4日(日) |
| Zerobase Bioprogressive Philosophy の理論から臨床 | 2017年3月5日(日) |
| Zerobase Bioprogressive Philosophy の理論から臨床 | 2016年3月6日(日) |
| Zerobase Bioprogressive Philosophy の理論から臨床 | 2015年3月6日(日) |
| 扁桃と全身・咬合との関連 | 2014年3月9日(日) |



